《2001年 今までのゴルフをふり返って・・・古市プロの著書を読んで


《1通のメールが自分を見つめなおさせてくれました!》

『ご無礼かと思いますが関西アマの報告の感想を率直に書かせて頂きます。結局、同伴競技者の言動や行動を気にしすぎちゃいますか。もし私が同じ立場だったとしたらなんぼトップアマが同じ組で良いスコアで回ってもたまたまええスコアがでとんねんやな位しか思いません。(実際大叩きは誰にでも起こりうる)それと水野様の報告文に目標75と書かれてましたが私の場合、目標スコアを立てません1ホールづつパーに向かってチャレンジする方針です。(中略)自分のゴルフですからもっとのびのびと自然体でチャレンジした結果でいいんだと自分に言い聞かせています。そのほうがゴルフが楽しく絶対良い結果が出ると信じています。
 最近読んだ本で古市忠夫プロの「還暦ルーキー 60歳でプロゴルファー」(講談社、平山譲著)という本がありました。神戸大震災で家も店も財産も無くし還暦の年にプロテスト合格を果たした方のノンフィクションです。プロテスト時のすさまじい心の葛藤や練習への姿勢、一番参考になったのはゴルフはホントに「心力」心の力が一番大事だと痛感致しました。騙されたと思って一度お読みになってください。ゴルフを真剣に取り組んでおられる方には変なレッスン書より役に立つと思いますよ。是非読んでみて下さい。』

このメールは私のホームページを見て、最近メール通信している加古川の堤さんというアマチュアゴルファーの方で、先日みなさんへFAXした「関西アマゴルフ決勝、みなさん、そして三田師匠ごめんなさい。自爆して予選2日間で帰ってきました。」をお読みになって、感想をメールしていただいたものです。本屋になかったので堤さんが早速送ってくれまして、アッという間に読み切りました。

《その本は「言い訳ばかり言っている自分」を気づかさせてくれました。》
本の中に古市プロのプロになる前の格言があります。『ゴルフの上達に必要なのは、金と暇と体力である。金と暇と体力は、どうにかこうにか作りだすものである』
私の心の中には“金と暇と体力のある学生や金持ちアマチュアや、まるでプロのような環境のアマチュア?には勝てなくってあたりまえ”というのが心の奥底にありました。その言い訳が、努力しない自分を合理化していたのです。また古市プロはこうも言っています『ゴルフは10%の技術、10%の体力、5%の道具、そして75%の心やと、うまくなろうとする心が先で、それ以外はすべて後からついてくる』私はこれを次のように考えたいと思います『ゴルフは10%の金、10%の暇、10%の技術、10%の体力、5%の道具、そして55%の心。足りない要素は他の要素を大きくすることでカバーできる』つまり、うまくなりたい情熱があれば、金と暇と体力はどうにかこうにか作りだすものかもしれません。もちろん金と暇と体力がある人に比べれば条件は厳しいですが、それを言い訳にしてはいけない!と古市プロは次の章で身を持って教えてくれます。

《どれだけの努力をしたのでしょうか。》
プロテストを前にして(本から抜粋)『古市忠夫はこの1年間、プロテストに向けて特訓を続けてきた。特訓といっても、裕福な家庭に生まれた若い受験生が連日ゴルフ場でラウンドしているのに比べれば、それは貧しい老人ゴルファーの悪あがきのようなものであった。彼はゴルフ場へは行かなかった。ラウンドする金がなかった。打ちっ放し東須磨ゴルフセンターで球を打った。足許に敷かれた緑色の絨毯マットが擦れて破れるほど打ちまくった。ドライバーからピッチングウェッジまで、なんでも振った。打ちっ放しにはグリーンがなく、バンカーもなかった。パターとサンドウェッジばかりは実際にゴルフ場でラウンドしなければ練習できそうになかった。彼はしかし、ゴルフ場へは行かなかった。近所のゴルフショップで人工芝を購入し、自宅の廊下に2メートルほど敷き詰めてグリーンとした。またバンカーは、自宅から3キロほどのところにある須磨海浜公園に求めた。潮騒を聞きながら、砂浜でサンドウェッジを振った。さらに睡眠前の深夜に、毎日2時間素振りをした。誰もいない商店街で、ドライバーをびゅんびゅん唸らせた。(中略)練習はクラブを持つことばかりではなかった。彼は走った。自宅の玄関を出て商店街を横切り、JRの高架をくぐり、鷹取駅、須磨駅とまわって戻ってくる、これをくり返した。6キロでやめることもあれば、10キロ走ることもあった。』これはプロをめざした金と暇と体力がない人の実例です。それに比べ私はほとんどなにもしませんでした。走ることもせず、打ちっ放しはいつもの火・木に50球、空いた土・日どちらかに150球、ストレッチは寝る前の3分だけ、昨年のラッキーな実績を過信し、ボディーターンスウィングのイメージだけで関西アマに挑戦したのです。

《暇がないことも言い訳にならない!?》
古市忠夫氏はプロテスト前に神戸若松町11丁目の自治会長に選ばれた。そして独り暮らしの老人を世話するボランティア組織を結成しようと動いたためプロテスト前1か月間はクラブを握る時間さえないほど多忙で、最終プロテストはぶっつけ本番、練習ラウンドもできなかった。そして4日間トータル2オーバー、41位タイでのプロテスト合格、ちょうど60歳だった。
・・・これには少し参りました。私も以前自治会長をしていました、会社の方面に力を注ぎたいということで交代していただいたのですが、今は経営者の団体である大阪府中小企業家同友会北支部の組織委員会副委員長、天王寺民主商工会の支部長代行兼経営対策部長、そのため抜けられない役回りがあって、毎週月〜金の夜は会議が多いのです。ゴルフではナイス大原の研修会会長とキャディ・グリーン委員会委員長、そしてMGCの主宰者、これらもゴルフだけをするのではなくて資料作成、コンペ開催、ニュース発行など仕事は盛りだくさん。昼間は当然小さな会社であるからこそ出社している時はバタバタと忙しいわけです。こんな事情で出来る限り火・木の夜はMGCの練習に出席して、良き仲間と楽しい練習をしていますが、やはり練習量は少ないと思っています。つまり練習場での打ちっ放し量は毎週平均して200球程度あるかないかですからね、なんとかしてこれらの役回りを減らせないかと思っていたのですが、古市忠夫氏の実例を読むと、それもただの言い訳のようですね。『金と暇と体力は、どうにかこうにか作りだすものである』は今の私の精神力では大変きつい格言です。なんとしても日本アマに出る、というのが目標ではなく、今の生活リズムを変えずに、努力もせずに、「うまくいけば日本アマ!」って、たんなる妄想なんですね、なんという甘ったれた考えなんでしょう。

《何に満足して生きるのか》
古市忠夫氏はプロテスト最中に若者にこうも言った『俺、満足してしまいたくないんや、ゴルフでも人生でも満足してしまいたくないんや、クラブチャンピオンになったからええとか、ハンディキャップがゼロになったからええとか、娘が結婚したからええとか、年金貰えるようになったからええとか、俺、そんなんいやや、60歳になっても、もっともっとゴルフがうまくなりたいし、70歳になっても、もっともっと眼え輝かせて人生歩きたいんや、今も夢を追いかけてんのや、プロにはなれへんかもわからん、それは突っ走った後の結果やから、なれへんかったらしゃあない、俺にとってはな、プロになるいう結果より、プロになろうとして突っ走っている今が大切やから、プロになれへんかっても悔いはないんよ、おまえらみたいな若いもんと、大好きなゴルフで勝負ができとる、それだけでええんよ』『ゴルフは年令ちゃう、飛距離ともちゃう、体格ともちゃう、なんぼ若くても、なんぼ飛ばしても、なんぼごっつい身体しとっても勝たれへん、・・ゴルフはやっぱり心なんよ、(中略)自分の情熱は誰にも負けへんといえるかどうかや、俺はいえる、俺は最終テストに来とる誰よりも、ゴルフが好きや』

《何かに向かって本気になっているのか!最善は尽くしたのか!》
古市プロは特例!?と考えてしまうと、この本を読んだ意味がない。金と暇と体力がない同じ人間がここまでやったということは、私には驚きであり、負け犬に成り下がった私の心をグサリと突き刺しました。どうかみなさんも、日本アマをめざそうとしている水野の話しだからと特別扱いせずに、古市忠夫氏の体験が私たちに何を教えてくれているのかを考えてみて欲しいのです。
MGCの仲間には、病気を治そうとしている人、会社の状態を立て直そうとしている人、新たな人生を捜そうとしている人、などなど様々な人がいます・・・みんな状態は違うけれど、なかなか互いに助けることは難しいけれど、いま一度MGCのスローガンを読み直し、古市忠夫氏の体験を重ねてみて下さい。

《いつまでも良き仲間と楽しいゴルフ、できれば良いスコア!》
互いの人生のステージは違っても、MGCの仲間と出会ったからこそ、ゴルフでは同じステージに立って楽しめるのです。人生の目標は違ってもゴルフでは同じというのも、なかなか粋で楽しいではありませんか。それを実践し、継続していくための『金と暇と体力は、どうにかこうにか作りだすものである』と理解したいと思います。

《新しい出会いに感謝します。》
関西アマの失敗で、古市忠夫氏の体験を知ることが出来ました。それもメル友、堤さんのご厚意があればこそです、ありがとうございました。ここに御礼申し上げます。

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